2018年1月15日放送のきょうの健康
今週は肺炎の最新情報について
初日は風邪と区別し早期発見
教えてくれるのは
東京都健康長寿医療センターの山本寛先生。

 

 

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肺炎発症者数は1年間でおよそ200万人!

特に入院や介護を受けている高齢者に多く
重症化しやすい、高齢者で肺炎にも
なっていないという人も注意が必要

 

 

 

たとえ75歳以上の後期高齢者であっても
重い持病が無く日々平穏に過ごしていても
肺炎をきっかけに、要介護になったり
命を落とす危険性もあるのです。

 

 

 

風邪と区別するため、肺炎の症状をチェック
1 38度以上の発熱や強い咳
それが4日以上続き軽減しない

 

2 黄色や緑色の痰がでる

 

3 息苦しさや胸の痛みがある
1つでも当てはまると肺炎の可能性がある

 

 

 

しかし高齢者の場合、免疫力低下や
体力の関係もあり、これらの典型的
症状が出ないこともあります。

 

 

 

なので次のような症状を見逃さない
必要があります
・ハアハアと呼吸が浅く早い
・元気がない、身体がだるい
・食欲がない

という症状です。

 

 

 

肺炎が重症化しやすい要因があり
持病として
・肺や気管支など呼吸器の疾患
・心臓、腎臓、肝臓の病気
・糖尿病、がん、関節リウマチ

使用薬
・ステロイド薬
・目寝期抑制薬
・生物学的製剤

そして75歳以上、という方が
肺炎を患うと重症化しやすい。

 

 

 

肺炎を防ぐためにはどうしたらいいか?
肺炎は風邪のあとに発症することが多いので
風邪予防やインフルエンザワクチンを接種
肺炎球菌ワクチンの接種を行っていく
必要があります。

 

 

 

風邪の後に肺炎が起こるメカニズムですが
気管というのは風邪をひく前は
無菌状態に近く
たとえ風邪の菌が入り込んできたとしても
繊毛細胞という非常に細かい毛が
菌を掴んで痰として排出し
それが胃へ落ちていき
胃酸で死滅させたり
または口から吐き出したりし
菌を出す事が出来る。

 

 

 

しかし風邪やインフルエンザを発症した
場合はまた変わってきて、大事な
繊毛細胞が風邪などの影響ではがれてしまう
事がある、そのはがれた場所に菌などが
くっつき増殖をしやすくなる
それが肺に達すると肺炎になってしまうのです。

 

 

 

このはがれてしまった繊毛細胞は
元に戻るのに3週間はかかると
言われております。

 

 

 

風邪やインフルエンザの後に異変を
感じたら病院へ行くようにしましょう。

 

 

 

肺炎の診断は、問診や血液検査
胸のエックス線検査を行います。

 

 

 

肺炎と診断をされたら治療をする
必要があります、しかしその前に
どうして肺炎になったのかを
特定しなければならない。

 

 

 

肺炎の原因として
・細菌やウイルスなど病原微生物 一番多い
・病気 関節リウマチなど
・薬の副作用
・アレルギー 羽毛 カビなど

という事が考えられる。

 

 

 

一番多いとされる細菌やウイルスが
原因での肺炎なのですが、特に
肺炎球菌が多い。

 

 

 

肺炎球菌は国内の高齢者の3~5%の鼻や
喉の奥に常在すると言われている
治療の基本は抗菌薬で
重症化しなければ多くの場合回復する。

 

 

 

しかし重症化し呼吸困難や敗血症に
なった場合は亡くなる事もある

 

 

 

なので予防のために高齢者や
重い持病がある人は
肺炎球菌ワクチンを接種する事が
重要となっています。

 

 

 

予防接種の条件はこうなっている

13価とか23価というのは
肺炎球菌の種類は非常に多く
これだけの数の肺炎球菌に
効果ありという数字だそうです。

 

 

 

乳幼児の場合は13価ワクチンのみで
定期接種は、生後2~7か月に初回接種
その後期間をあけて3回行う。

 

 

 

ワクチンが受けられるかどうかは
お住いの市区町村に確認してください。

 

 

 

予防効果ですが、23価ワクチンは
重症化の可能性がある肺炎球菌性肺炎の
約7割に高い予防効果がみられ
13価ワクチンもより長い予防効果がある
23価と両方接種で効果が
さらに高まると考えられている。

 

 

 

効果の持続ですが、23価ワクチンは
5年程度と考えられている
なので5年おきに摂取すると
良いかもしれません。

 

 

 

2018年1月16日放送 2日目 誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は高齢者に多い
その理由は4つあります
1 嚥下障害が起こる
嚥下障害を起こす病気として
・脳卒中 5割以上と多い
・パーキンソン病 5%
・アルツハイマー病 3%

 

 

 

食事中に誤嚥が多いのはもとより
睡眠中にも誤嚥は発生する
唾液などが少しずつ気道に入り
誤嚥性肺炎が起こることもあるため。

 

 

 

2 咳反射の働きの低下
通常は誤嚥をしても反射的に咳が出て
誤嚥を防ぐのですが、これは睡眠中でも
行われています、しかし高齢者や
脳卒中を起こした人たちは
この咳反射の働きが低下していることがある。

 

 

 

3 口の中が清潔に保たれていない
細菌繁殖に拍車がかかり
誤嚥性肺炎のリスクは上がってしまう

 

 

 

4 体力や抵抗力の低下
免疫力の問題ですね
弱っているため誤嚥性肺炎を
起こしてしまう。

 

 

 

誤嚥性肺炎の症状として、前日の
高齢者の肺炎の見逃せない症状と
似ています、ハアハアと呼吸が浅く速く
元気がなくだるさが出て食欲がない
せん妄を起こす事もある。

 

 

 

典型的症状が出にくい人は
・高齢で飲みこみにくくなった
・脳梗塞の後遺症
・パーキンソン病
・アルツハイマー病
・寝たきり

 

 

 

誤嚥性肺炎と診断された場合の対策
・口の中のケアの徹底
舌みがきもした方が良い
うがいも行いましょう

 

・嚥下指導(食事の仕方)
ポイントは4つあり
1 姿勢を正す
猫背だと喉の前側の筋肉が突っ張り
飲み込みが難しくなる
背もたれにもたれるのもよくない

 

2 少しずつゆっくり食べる
食べ物を口の中に入れすぎず
一旦飲み込んでから次に口に食べ物を
入れるようにしましょう。

 

3 空飲み込み
食事ちゅうむせたり、喉に食べ物が溜まった
感じがしたら、あーっと声を出してみる
すると喉の奥がガラガラしていたら
誤嚥する可能性があるとのこと。

 

 

 

そのままだと誤嚥をしてしまう
可能性があるので、ガラガラしていたら
ごくんと空飲み込みをすると
誤嚥を防げる、そして再びあーっと
声を出し、ガラガラしてなければ大丈夫。

 

4 調理を工夫
おすすめはあんかけ、とろとろ
したものはまとまりやすくゆっくりと
のみやすいためです。

 

 

 

・禁煙
・肺炎球菌ワクチンの接種

これらを行っていく必要がある。

 

 

 

2018年1月17日放送 3日目 マイコプラズマ肺炎

教えてくれる先生が
東京医科歯科大学の
宮崎泰成先生に変わります

 

 

 

マイコプラズマ肺炎は若年層に多い
毎年1万人以上感染しています
しかし知らないうちに治って
いることがあるそうです。

 

 

 

マイコプラズマ肺炎の大きな特徴として
多くの肺炎に使われる抗菌薬
ペニシリンがきかないのです。

 

 

 

マイコプラズマ肺炎の感染ルートは
飛沫感染、感染してる人が
くしゃみなどをした場合にそのしぶきを
吸い込んでしまうなどすると感染する

 

 

 

感染したら2週間から3週間の潜伏期間の後
気管支炎を発症する、症状は発熱
頭痛、全身のだるさなど、咳は数日
遅れて出てくることがあり
痰が絡む事がほとんどないとのこと

 

 

 

そして多くの場合は、自然に治癒されて
回復をする、ただし一部の人は
肺炎を起こしてしまう。

 

 

 

マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられる
風邪程感染力は強くないが
家庭内では比較的うつりやすい。

 

 

 

病気のなり始めには4割の確率で
喘息と似た気管支炎が起こる
気管支の粘膜が感染しやすいため
炎症を起こし、にた症状が出てくる。

 

 

 

重症化すると、両方の肺に炎症が広がり
呼吸困難などの症状が出てくる。

 

 

 

重症な状態が続くと
肺の組織が破壊されて元に戻らない
酸素を吸入する機械が必要に
なる事もあります。

 

 

 

肺機能低下のリスクもあり
マイコプラズマ肺炎を起こし3年後の
肺機能が、マイコプラズマ肺炎を
起こしていない人に比べ
明らかに低下するという報告もある。

 

 

 

なのでたとえ軽症でも
治療を受ける必要がある。

 

 

 

受診の目安ですが
・60歳未満
・特に持病がない、あっても軽い
・強い咳が2~3週間以上続く
・痰が出ない

全て当てはまる場合は
マイコプラズマ肺炎の可能性がある。

 

 

 

最近では2013年に保険適用となった
マイコプラズマ抗原検査
というものが登場し検査が
しやすくなりました。

 

 

 

マイコプラズマ肺炎を推定する要因
・乳幼児~比較的若い人
・咳が長引いている
・白血球が増えていない
・両方の肺に影がみられる

 

 

 

マイコプラズマ肺炎の治療はこうなっている

マクロライド系の薬を服用すると
多くの場合効果があり、使用開始から
2~3日以内に熱が下がる。

 

 

 

効かない場合は、肺炎球菌など
他の原因について
改めて疑う必要がある。

 

 

 

キノロン系やテトラサイクリン系の薬は
耐性菌によるマイコプラズマ肺炎が
疑われる場合に使用
する。

 

 

 

ただしテトラサイクリン系の薬は
骨や歯の発育に影響することがあるため
8歳未満には原則使用しない

 

 

 

マイコプラズマ肺炎を予防するためには
冬場は手洗いやうがいを多くする

 

 

 

2018年1月18日放送 4日目 アレルギー性肺炎

ここでセルフチェック
1 毎年同じ季節に咳が長引く
2 旅先で症状が軽減、もしくは出ない
3 羽毛布団やダウンジャケットを使用
4 水回りなどに白カビができる
5 家の掃除をあまりしていない

 

 

 

このチェックは1番が当てはまるか
どうかがポイントで、あった場合
その他に当てはまる項目が多いほど
アレルギーによる肺炎が
強く疑われるのです。

 

 

 

アレルギーによる肺炎で多いのが
鳥の糞や羽毛によるものなんです。

 

 

 

羽毛についているタンパク質に
ブルームというものがある
大きさはなんと、スギ花粉の10分の1
非常に小さいという事。

 

 

 

アレルギー性の肺炎=過敏性肺炎
とも呼ばれています。

 

 

 

冬に多いというわけでもなく
夏にもこのようにアレルギーが
関係する肺炎はあります
トリコスポロンというカビが原因で。

 

 

 

トリコスポロンは特に風呂場などの
水回りの木に多い

 

 

 

過敏性肺炎は肺の一番奥で
起こるのが特徴としてある

 

 

 

これら非常に小さなアレルギーの元となる
カビなどが肺へ到達すると
リンパ球が登場し、やっつけます
その過程で肺胞が炎症を起こし
過敏性肺炎を発症してしまうのです
アレルギー反応ですからねこれは。

 

 

 

長期間このような状態が続いてしまうと
肺胞が線維化し硬くなっていく
すると呼吸困難になってしまう事も。

 

 

 

危険の目安は半年間と言われている
症状が6か月以上続くと
慢性過敏性肺炎と言われ
肺の線維化が起こりやすい。

 

 

 

また、急激に呼吸不全を起こす事もあり
発症した約半分の人が亡くなるとのこと
そして約1割の人が肺がんを
発症すると考えられている。

 

 

 

アレルギー性肺炎の主な原因ですが
こうなっています

その他にも原因物質はなんと
100~200種類あると考えられている。

 

 

 

国内では過敏性肺炎は
6000人から8000人が患っている

 

 

 

しかし過敏性肺炎は全員がなるわけではなく
極めて小さいアレルギー性物質に
過敏に反応し、吸い込む頻度が多い
という条件がそろって初めて発症する。

 

 

 

じゃあ、アトピーやぜんそく、花粉症等
患っていると罹りやすいのか?というと
それとはまったく別の話だそうです。

 

 

 

過敏性肺炎の対策ですがこういう事に
気を付けるようにしましょう

 

 

 

過敏性肺炎の治療は、やることとして
まず抗原回避の入院
自宅や職場から2週間ほど離れる
中等度以上だと飲み薬のステロイドを
服用する、呼吸困難だと
入院しステロイド点滴薬の
パルス療法をする。

 

 

 

慢性過敏性肺炎が進行すると
入院し点滴薬ステロイド免疫抑制剤を
投与します。

 

 

 

 

 

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